医院経営はスタート時点で大きなポイントが決まってしまう
医院経営特徴として、「投資額が大きく財務内容も固定費が大きい」ということと「設計プランを開業後変更するのは大変」、「マーケットにより患者数がかわる」、「医院開業支援の依頼先や担当者のレベルにより舵取りが変わってくる」などといったことがあります。 「投資額が大きく財務内容も固定費が大きい」ですが、これについては特に大きな買い物である不動産、医療機器においての意思決定がポイントになってきます。 不動産においては、買うか借りるかの意思決定。これは明確で借りたほうが安くつきます。不動産が欲しい方は医院を開業されて、医院経営が順調にいき税負担が大きくなってきたときに不動産を借入金で購入しご自身の税負担と損益通算を行うなど節税をしながら資産を増やした方が計画的にプランを組むことができますし、最初から購入した場合節税効果なしに固定費だけ大きく利益が出ない医院開業になりかねませんので注意が必要です。 設計においては設計を専門の設計事務所に依頼するか、それとも医療の設計につよい建設会社にするかですが、これは規模によりバランスが変わってきます。規模が大きい場合は一般的に設計事務所をに設計を依頼し、建設会社を競争させたほうがよいでしょう。しかし、規模が小さい場合はたとえば40坪の新築設計を設計事務所に依頼した場合200万円の設計料が必要な場合などは坪5万円かかっていることになりますし、建設会社を数社設計から競争させたほうが安く上がったりします。但し、設計事務所や建設会社が非常に魅力的な物件を提案してくる場合もあり予算よりもこちらを優先した場合がメリットがある場合もあります。これは一概にはいえませんので実際には業者を交えて各論で検討が必要です。 医療機器については、医療機器卸や医薬品卸等へ無料で医院開業支援依頼をしていないときは基本的に競争原理を働かせたほうが有利です。ただ、これも少々高くついても本当に能力がある業者の担当(会社ではなく人によりスキルレベル・情熱が違うため、会社により平均レベルが高いということはありますが)であればそれ以上のことをしてもらえることもありますので、最終的には人でしょうが。 「設計プランを開業後変更するのは大変」これは、設計は医院経営において非常に重要な意味があります。通常外観などイメージに目がいきますが、この部分は科目にもよるのですがコストの範囲内でメリハリをつけてやるほうがいいと個人的には思っています。特に重要だと思う点はやはり動線です。これは経験が豊富でノウハウがある会社と経験がないもしくは少ない会社では大きな差がでますし、工事をした後開業して動線が悪いから変更したいといっても出来なかったり、予算的にも大変だったりします。具体的にいうと動線が悪いと少し忙しくなったら人をすぐ増やさないといけなかったり、プラン上患者アメニティーが悪いなどです。医院経営は人件費などの固定費が他業種と比較しても大きく、どれだけスタッフや自分が効率的に動ける環境作りをするかで経営効率が変わってきます。ここでの業者選択もスタート時のポイントでしょう。 「マーケットにより患者数がかわる」 「医院開業支援の依頼先や担当者により予算を含め舵取りが変わってくる」 あと開業準備中「忙しくて時間がない」と先生から言葉がでてくることあるのですが、開業前の労は惜しまないほうがいいと思います。 |