仕入れ・在庫管理

 これについては、医療業界全体が遅れている分野と思うのですが、一例にあげるとトヨタやセブンイレブンがあれだけ利益率が高く成長できているのもトヨタの看板方式から派生した仕入れ・在庫管理からでしょう。これはどういったことかというと、基本的に在庫はもたず(少しはありますが)、基本的に下請け(トヨタ関連)、やトラック物流(セブンイレブン)が倉庫代わりになっているといったところでしょう。これは極論すれば仕入れ・在庫に関しては人のお金(物)で商売をして利益をあげ運営しているとなると思います。

医療業界の場合は、まだまだコンビニ等のようにPOSシステムがなかったり、物流整備がまだまだだったりするため。医院経営者独自での仕入れ・在庫管理が重要になってきます。
つまり医院の在庫管理はお金がかかるということです。

そこでポイントとしては医薬品等の医業原価率(医療原価/医業収入)が適正かどうか、これは科目、院内処方や院外処方によりかわりますが。とその在庫管理でしょう。

医院の在庫管理において、注意点として過剰在庫のデメリットと過少在庫のデメリットが出てきます。
過剰在庫のデメリットはコストの増加や新製品が出た場合の切り替え問題。特にコストについては、借り入れ購入の場合利息負担、場所代、管理の人件費、廃棄、値下がり等のリスクなど。
過少在庫のデメリットは、適切な医薬品提供が出来ない場合も、効率性の問題、発注頻度の人件費の問題など。

そこで、過剰・過少在庫のデメリットを把握しつつ、品目をABC管理(頻度が高いもの低いものに分け)し、管理方法も定期発注や、定量発注、などABCの品目毎に管理を変えることが効率性と医療の機会損出を防ぐポイントではないでしょうか。頻度が高いものは定期発注を基本とし、頻度の低いものは棚を決めておき例として右からとっていき目安としてどの位置まできたら定量を発注するなど。

システムはシンプルにするほうが簡単だと思います。

あと、考え方として購買・在庫・使用量とその経緯を記録にとり見える形にすると管理がしやすいと思います。