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医院の倒産

 医院の倒産については、まだまだ他の業界と比較すれば極端に少ないと思うのですが、医院の事実倒産は存在します。
その理由の大きなものは「マーケットの失敗」「過大設備投資」「放漫経営」などと思います。

「マーケットの失敗」については、文字どおりです。診療圏調査をやらずに物件を決めたとか、もともとの親族所有地があったため診療圏は悪かったが開業したなどの場合です。他には診療圏調査の算出調査が甘かったなどでしょうか。基本的にはプロに診療圏調査を依頼した場合これのみが理由で倒産するということはほとんどないと思うのですが。注意点なのですが診療圏調査ソフトのみで見た場合ソフトが機械的に半径○○○mで数字を算出するなど、地域動線や遮断等の要素が考慮されていない診療圏調査がありますが、実務レベルではその診療圏調査を現地調査を含め修正していく必要があります。また、その診療圏調査に基づいた対策も必要です。

「過大設備投資」については、費用対効果が悪い投資をした場合など。一例としては最近は少なくなってきていますが、土地を購入して医院開業するとかでしょうか。よく話が出る例として土地購入5000万円+建物建設費用3500万円を金利3%15年で返済すると月58.7万円位になるからテナントを借りる金額より少し高い位のお金で自分のものになるから土地は買ってやりたいと言われる方もいらっしゃいます。しかし、テナントの場合はたとえ同じ月58.7万円であっても全額経費ですが、土地を買ってとなると、建物の方はまだ減価償却があるためその部分は経費算入できますが、土地については経費算入が出来ないため5000万円のお金を金利を払って寝かせていることになります。それも銀行から借り入れた土地建物の8500万円の元本返済は税引き後の利益から支払わなければならず大変です。そこに診療報酬のマイナス改定や、減価償却が少なくなってきたことの税負担増が加わったりすると倒産などといったものでしょうか。土地の資産価値が上昇する時代はそれでもよかったのですが、少子化により人口減少が想定される国においてはは、土地が値上がりする地域は非常にかぎられる可能性が高いと思うのでお勧めしません。

あと設備投資に対してですが、一般的に言われている話として年間の売り上げまでは投資しても大丈夫というものです。上記の土地建物だけで8500万円の場合1億円を超えるので当初から困難な計画でしょう。また、近年の医療費抑制からは売り上げが下がった場合でも大丈夫な投資額を検討することも必要ではないでしょうか。

「放漫経営」についてですが、これは過大設備投資とも連動してきます。医院の経営現状を把握せず。経営の内部統制や外部の対策もせずに現状維持でと考えている場合でも、医療費抑制や減価償却(機器、電気空調給排水設備と)が終わって税負担が大きくなってきたりと。このあたりの理解がない医院が黒字倒産したりするわけですが。経営の知識と経営者としての意識が重要になります。

実際的にこれら単独ではなく、複合的に絡み合って倒産することが多いのでしょうが。ただ、上記に注意するといったあたりまえのことの実行が倒産リスクを少なくすることだと思います。