介護保険

 高齢者の介護負担を家族だけではなく、社会全体で支えるという趣旨で出来たのが介護保険です。
介護保険のサービスは様々ありますが、それを受けられるまでの流れを簡単に説明しておきます。
まず、地域の保健福祉センター等に認定申請書提出、その後調査員による訪問調査、一時判定、二次判定(かかりつけ医の意見書をもとに)をへ認定通知、その後要介護度に応じケアマネージャーが本人や家族の希望を踏まえ介護サービス計画を作成し、介護サービスを受けられるといったことになります。

平成12年から始まった介護保険制度も、見直しがおこなわれ経営的にもかなり影響が出てきています。今後の医院開業において介護保険への参入は、後発になります。地域での役割や必要性など慎重に検討したうえでの検討が必要でしょう。しかし、介護保険をおこなうことによるメリットは直接的な収益のみではなく、要介護・要支援の家族を含めた患者取り込み、や強固な信頼関係構築につながりますので検討は大切になると思います。

また、介護保険の見直し方向性において予防という観点からの見直しも出てきています。これは医療においても指導料等の傾向もありますので団塊の世代が高齢化に向かうにあたり大切なポイントになっていくような気がします。