マーケティング

 マーケティングは非常に幅広いのですが一言でいうと販売戦略になります。そこでよくでてくるのにコトラーの4P(少々古くなってきていますがご存知の方も多いと思います)です。Product、Price、Place、Promotionの略であり、物やサービスが売れるときはこれらが効果的に組み合わさり展開されているという話です。

Productを医院経営に置き換えると、医院の医療サービスといったところでしょうか。その医療サービスにおいて何が売りかということになってきます。
Priceは医院の場合、医療費分の価値、もしくはそれ以上の価値があるかといったところでしょうか。競合があり医院を選択できる立場にある患者は、時代的背景においても自己負担率が増え、患者の権利意識も変わってきています。
Placeは、医院の場合診療圏といったところでしょうか。医院はある意味立地の影響度が非常に大きいため、物件選定も含め後でもう少し詳しく説明していきます。
Promotionは医院経営において、広報等といったところでしょうか。医院の広告などは緩和の方向が出てきているといってもまだ広告規制の問題は残っています。そしてやはり大きい要因は口コミでしょう。医院の新規開業において初めて医院に来院される方は現在かよっている医療機関に何か不満を持った方がほとんどです。その人たちを大切にし医院のファンにしていくことが、口コミで非常に重要になってきます。特に口うるさい患者さんがいた場合は特に大切にしたほうがよいでしょう、一度そういう方が医院のファンになってくれれば逆に口コミに加速がつくことも多いようです。

このような4つのPを効果的に組み合わせ意思決定していくのも経営者の大切な役割になりますし、地域医療をこのようなマーケティングの観点に沿って計画していくことも非常に重要になってきます。